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三国志を歩く 中国を知る
¥1,870
今の中国を見つめる冒険の書 三国志好きの著者(新聞記者)がゆかりの史跡・名勝、 緊張走る国境地帯や新疆ウイグル自治区などを歩き、 現代中国の深部に迫った渾身のルポルタージュ 三国志は大好きだけど、今の中国はよく知らない、興味がない、という人は多い。とはいえ、今や世界第2位の経済大国であり、日本にとって最大の貿易相手国である隣人・中国について知ることは、これからの日本の活路を考える上で欠かせない。 そこで、日本人に身近な存在である三国志の舞台となった地を巡り、中国の今を見つめる旅に出たいと考えた。 2020年8月から3年間、コロナ禍の中国に赴任した著者が30省・自治区・直轄市を訪れ、のべ114都市を踏破した。 本書は、2022年9月から2023年8月まで西日本新聞で連載した長期企画「三国志を歩く 中国を知る」を再構成し、書き下ろしも含めて大幅に加筆したものを軸としている。 三国志と三国志演義の基礎知識をおさらいする「正史と演義」、現代中国に残る三国志の聖地を巡った「三国志聖地巡礼」、現代中国の国境地帯を中心としたルポ「三国志の周縁地を歩く」に、コラム「意外と知らない中国の素顔」を織り交ぜている。 巨大で奥深い中国で、著者が直接見聞きし体感したことを一冊にまとめた。 桃園の誓い、赤壁の戦い、そして五丈原─。三国志ゆかりの地を巡り、中国と日本の過去と現在と未来が交錯する旅へ。いざ、ご一緒に。 坂本信博 著 368ページ/四六判/並製/本体1,700円+税 ISBN978-4-8167-1015-5 C0036 2024年11月8日発行
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松本清張はよみがえる 国民作家の名作への旅
¥1,760
松本清張が亡くなって30年以上がたった今なお、作品に描かれた恨みや妬み、復讐心は特有の「まがまがしい魅力」を放つ。 気鋭の批評家、酒井信(明治大准教授)が、長・短編合わせて1000に及ぶ清張作品から代表作50編を取り上げ、現代の作家の筆致と比べながら、作品が有するリアリティーに迫っていく。 「或る『小倉日記』伝」では、森鷗外の足跡を追い求める登場人物の姿に西村賢太を重ね、長編の代表作「眼の壁」からは村上春樹の作品との共通項を見いだす。 ピックアップした1950~90年代の代表作を年代ごとに収め、作品の舞台が一覧できる地図や現代作家との相関図も掲載。清張作品の入門書やガイドブックとしても活用できる。 平成不況や令和のコロナ禍を通して、都市と地方あるいは所得の格差が広がり続ける今、清張の作品から学ぶことは思いのほか多い。 <著者プロフィール> 酒井信(さかいまこと) 1977年、長崎市生まれ。明治大学准教授。早稲田大学卒業後、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学助教、文教大学准教授を経て現職。 専門は文芸批評・メディア文化論。著書に『現代文学風土記』『吉田修一論 現代小説の風土と訛り』『メディア・リテラシーを高めるための文章演習』など。 酒井信 著 224ページ/四六判/並製/本体1,600円+税 ISBN978-4-8167-1011-7 C0095 2024年3月1日発行
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明治・大正・昭和 九州の鉄道おもしろ史
¥1,870
古地図も貴重な写真も楽しめる!九州の駅と鉄道をめぐる珍談、雑学満載のヒューマンストーリー。 九州で最初に汽車が走ったのは明治22年。その後、網の目のように広がった鉄道路は、産業を支え、大いに九州を活気づけることになる。 しかし、新駅・新路線開業の舞台裏には、悲喜こもごものドラマがあった。 「おらが町にも鉄道を通せ!」と、国や代議士を巻き込んだ大騒動や、「泥棒がくるごとなる!」「若いモンが街で遊んで働かんごとなる!」と反対した町、石炭の奪い合いや、一度も汽車が走らないまま廃線となった路線など…。 詳細な取材に基づいた史実と滑稽噺を約160本収録! 【九州のほぼ全路線を取り上げています】 鹿児島本線・長崎本線・佐世保線・大村線・唐津線・筑肥線・松浦鉄道・日豊本線・吉都線・日南線・宮崎空港線・久大本線・豊肥本線・筑豊本線・後藤寺線・室木線・篠栗線・香椎線・日田彦山線・肥薩線・指宿線・志布志線 ほか 弓削信夫 著 448ページ/四六判/本体1,700円+税 ISBN978-4-8167-0885-5 C0065 2014年6月12日発行
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地べたの戦争 記者に託された体験者の言葉
¥1,540
「今でも赤くうれたグミの木を見ると心が痛みます」 国と国との戦争は、地方に住む人たちを翻弄した。彼らの生活は隅々まで戦争で埋め尽くされ、それぞれの思いも埋もれていった。 家族や恋人への言葉、死を覚悟したものの思い、戦地での壮絶な体験、消せない記憶…。悲しみだけではない。その中にたたずむ一筋の喜びもあった。 戦争が風化する中、今までとは違った伝え方が必要ではないか? そんな思いから、新聞記者たちが紙面や取材ノートをめくり直し、後世に残したい体験者の言葉を掘り起こした。 西日本新聞が地方紙8紙(岩手日報、山形新聞、福井新聞、京都新聞、山陰中央新報、徳島新聞、高知新聞、琉球新報)と連携した企画「言葉を刻む」(2020年度『平和・協同ジャーナリスト基金賞』奨励賞)の書籍化。画家、野見山暁治さんが、装画、巻末の書き下ろしエッセーを担当した。 西日本新聞絵画課に勤務していた長谷川町子さんによる「軍需工場ルポ」を収録。近年、西日本新聞戦時版に掲載されていたことが確認された連載で、戦後に生まれる「サザエさん」を彷彿とさせる挿絵とともに、長谷川さんが見た戦下の日常をつづる。ほかにも、五木寛之さん、松本零士さん、益川敏英さん、土門拳さんら、著名人が記者に語った言葉も掲載している。 「言葉を刻む」取材班 著 272ページ/四六判/本体1400円+税 ISBN 978-4-8167-0994-4 C0036 2021年8月9日発行
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現場 記者たちの九州戦後秘史
¥1,540
SOLD OUT
真実を追い、歴史を紡ぎ出す。 OB・OG・現役記者による秘史52本。 地方紙記者が駆け綴った、激動の時代の舞台裏。 成長戦略にうつつを抜かし、人命を軽視した結果、水俣病に象徴される悲惨な公害事件が各地で起き、その深層を記者の目は捉えた。問題はまだ終わっていないことを訴え続けている。 また、拝金主義のまん延が悪徳商法や凶悪な保険金殺人などに現れ、その闇を追った。 女性記者は恐怖心を抱きながら、闇金融業者に直撃インタビューした。 暴力団幹部に日本刀を突き付けられた記者もいる。 石油危機の中東取材で現地警察に拘禁された余話も紹介された。 そんな修羅場に身をさらしても、記者たちを突き動かしたものは何か。それは見て聞いて報じる使命を負った「記者である」ことの一点に尽きる。 戦後の「親方星条旗」期の取材/三池争議/九州大ファントム墜落現場/エンプラ闘争/よど号事件/容疑者の言い分/書いて守る人権/公害/天災/弱い者いじめ/日本初のセクハラ訴訟/ホークス誘致/中国残留孤児/オウムに揺れた村/ヤミ金融/熊本地震など。 西日本新聞社 編 336ページ/四六判/本体1400円+税 ISBN978-4-8167-0984-5 C0036 2020年11月11日発行
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シスター景山 謝罪と感謝、そして共働
¥1,430
〝皆さま、ごきげんいかがですか〟 異国の地で祈り働き続ける90歳の日本人シスター、景山ひろさんが、戦争の記憶や女性の生き方、そして隣人愛について語る。 空襲を体験し、死線をさまよった少女時代。 女性リーダーの先駆けとなった学友たち(緒方貞子さんら)と過ごした青春時代。 長崎県佐世保市の聖和女子学院では校長や理事長として、信仰の道を生徒たちと共に歩んだ。そして今、フィリピンで飢餓と貧困に向き合う。 本書は、西日本新聞朝刊に連載された聞き書き「謝罪と感謝、そして共働」(2020年10月6日~12月5日)に加筆、修正したものです。景山さんは「先の大戦で日米が激突したフィリピンでは女性や子どもを含む多くの市民が殺りくされました。それでも日本を許してくれたこの国の寛大な精神に感動し、汗を流しています」と語ります。その思想の根幹にあるのは、新約聖書にある「善きサマリア人のたとえ」。イエスが人種や国籍、宗教の垣根を越え、苦しむ人に寄り添う「隣人愛」を示したと言います。 戦争の記憶が薄れる今、景山さんの戦争体験は後世に伝えるべき貴重なくだり。 90歳の淑女の生き方が、女性蔑視が根強く残る現代社会に光ります。 景山ひろさんについて 1930 年2 月10 日、東京生まれ。カトリック系の聖心女子大大学院を修了。1955 年、「善きサマリア人修道会」へ入会。長崎県佐世保市の聖和女子学院に通算30 年近く勤め、教師から校長、理事長などを歴任した。2021 年現在、フィリピン・バコロドの貧民街で宣教中。活動の柱は貧しい子どものための幼稚園運営や奨学金付与、女性自立支援など。 山上武雄 著 136ページ/四六判/並製/本体1,300円+税 ISBN978-4-8167-0990-6 C0036 2021年2月27日発行
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季刊のぼろ Vol.28(2020・春)
¥1,000
特集は「山好きさんに聞きました! 今年はどこに登る? わくわく登山計画2020」。 春は、本格的な登山シーズンの幕開け。「登山計画」の言葉に胸も高鳴る季節です。「今年はいろんな花を見るぞ」「絶景スポットを巡って撮影したい」「今年こそ○○にチャレンジしたい」などと目標を掲げ、この1年の登山プランを練る登山愛好者たちも多いはず。 そんな読者のみなさんの参考になるよう、地元の山好きさんや登山ガイドなどに 話を聞きました。「みなさん、今年はどこに登る?」 <山好きさんにインタビュー> ・大久保 紫織さん 険しい山道ものんびり山遊びも、そこに山があれば何でも楽しむ ・山岡 研一さん 国東ロングトレイルを歩き、先達から歴史・文化を学びたい ・小田切 知世さん 山仲間をもっともっと増やして、笑顔の写真をたくさん撮りたい ・近藤 宏子さん マイフェバリットルートを作り、人を案内できるようになりたい ・鶴崎 透さん 見たことのない山の花と出合い、美しい生命力を収めたい ・福岡県立修猷館高校山岳部 楽しく、自分らしく山で過ごせる部にしたい! ・壹岐 敏秀さん 大崩・祖母・傾にそれぞれ5回は登りたい! ・大池 絵里さん 平尾台や福智山を中心に、北九州の山を極める ・日野 佳代さん タデ原から雨ケ池まで雨上がりにカメ目線で歩く ・甲斐 英男さん 新たな面白いものを見つけるため、平治岳山頂ルートを何度も歩くぞ! ・増永 沙織さん 寝ても覚めても山で過ごすため、山小屋で働く <対談> ・プロガイドに聞いた 計画の立て方 楽しみ方 安武秀年さん/河野綾子さん <計画のお供に> ・登山計画に役立つ、のぼろ春夏秋冬おすすめスポット。 【第2特集】 「めくるめく篠栗八十八カ所のすすめ」 1200年前、弘法大師空海は修業のために「四国八十八カ所」を開きました。 大師が修行した若杉山の麓に、四国を模して作られたのが「篠栗新四国八十八カ所霊場」。 大師が今も巡り続けていると伝えられる「聖なる道」。今号では、これらの札所を歩く 4コースから遍路体験、祈願スポット、札所を守る地元の人々まで、あらゆる角度から 切り込みます。あなたが求める「何か」が見つかるかもしれません。 ・マップ 篠栗新四国遍路って? ・南蔵院コース ・若杉山コース ・呑山観音コース ・天狗岩コース ・お遍路体験 「歩き」と「祈り」で心身を清める ・御利益いろいろ。祈願のスポットそろってます。 ・インタビュー 守り人 お堂を代々受け継ぐ堂守たち 【特別企画】 「幻の山林寺院が、眠る山」 福岡県久山町・首羅山遺跡登山道オープン 鎌倉時代に千人もの僧が修行していたと伝えられる、福岡県久山町の 国史跡「首羅山遺跡」。長年の調査で、その全容が明らかになり、これまで 立入禁止だった山中に登山道が整備されました。3月28日から一部公開される この登山道の魅力をお届けします。 ☆その他のコーナーも情報満載! <連載コーナー> 【Best Route In Spring 2020春】 ●長崎県大村市「舞岳~経ケ岳」 ●宮崎県延岡市「木山内岳」 ●福岡県北九州市「福智山」 ●大分県宇佐市「鹿嵐山」 ●佐賀県佐賀市「金立山」 【低山万歳】 ●福岡県行橋市「御所ケ岳~馬ケ岳」 ●山口県防府市「矢筈ケ岳」 ・ショット プロの一枚/こう撮ろう プロのアドバイス ・工夫が楽しい 私の山レシピ/あんかけラーメン編 ・下山の愉しみ ふらり麓の味 /福岡県みやこ町「フルーツ工房えふ」の季節のフルーツパフェ ・これが私の山スタイル /今年の登山目標は?編 ・すぐに使える小ネタ集 山のがめ煮 ・Question/単独登山の注意点と装備は? ・書評 のぼろ図書館/「鷹の王」C・J・ボックス 著/高倉美恵 ・コラム 矢野寛治+佐藤秀一の「峠の立ち休み」 ・山開きカレンダー2020 ・九州のアウトドアイベント情報 ・読者のページ 山好きさん、いらっしゃい! ・読者プレゼントページ ・バックナンバーと定期購読のご案内 ・山の招待状 永島俊介 ・読者プレゼント、おたよりの応募はこちら! アンケート応募用紙 西日本新聞社 編 128ページ/A4判変型/本体909円+税 ISBN978-4-8167-0979-1 C0075 2020年3月13日発行
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季刊のぼろ Vol.27(2020・冬)
¥1,000
特集は、「山&周遊 1日愉しめるよくばり低山」。 寒い、雪山は怖い、雪道の運転は苦手といった理由で冬はどうしても山から遠ざかりがち。 でも、低山なら心配無用。縦走周回ルートで山の醍醐味をたっぷり味わって、山麓の街歩きで旅人気分に。 加えて、高い山に比べると時間に余裕があるから、山メシ、トレーニング、写真の練習などいろんなことにチャレンジできるのも魅力。 さあ、冬こそ低山にどっぷり浸りましょう! ◆特集で紹介するルート◆ 1.岩屋山~稲佐山&稲佐山~女神大橋 2.巨石パーク&金敷城山~金立山 3.発心山~グライダー山&草野のまち 4.藺牟田池外輪山&藺牟田池 ◆特集内コンテンツ◆ ■写真家に聞く! 冬の低山写真講座 ■冬の低山ではじめる、noboro初級講座 (福岡大山岳部&山頂で美味しいものを食べる会) 【第2特集】 「阿蘇の草原を継ぐ人々」 熊本県阿蘇市の広域財団法人「阿蘇グリーンストック」は阿蘇の草原を守り、世界自然遺産登録を実現することを目指して、草原維持の農作業や野焼きを手伝うボランティアを募り、草原の素晴らしさを広く伝える活動中です。草原の魅力と楽しみをお伝えします。 【特別企画】 「済州島をマッコリ歩く」 のぼろ取材班がみた韓国オルレの最前線 オルレ発祥の地、韓国・済州島で開催されたイベントに季刊のぼろ編集チームが参加。 本場のオルレコースを歩き、魅力を再発見する旅をリポートします。 ☆その他のコーナーも情報満載! <連載コーナー> 【Best Route In Winter 2020冬】 ●福岡県添田町「英彦山」 ●山口県美祢市「如意岳」 ●大分県日出町「鹿鳴越連山」 ●大分県国東市「両子山」 ●熊本県熊本市「二ノ岳~三ノ岳」 ●佐賀県唐津市「椿山」 ・ショット プロの一枚/こう撮ろう プロのアドバイス ・工夫が楽しい 私の山レシピ/石焼きビビンバ編 ・下山の愉しみ ふらり麓の味 /長崎市「ニューヨーク堂」の長崎カステラアイス ・これが私の山スタイル /ザックに付ける小物編/宝満山 ・すぐに使える小ネタ集 山のがめ煮 ・Question/冬の山の防寒対策はどうする ・書評 のぼろ図書館/「強力伝・孤島」新田次郎 著/高倉美恵 ・コラム 矢野寛治+佐藤秀一の「峠の立ち休み」 ・九州のアウトドアイベント情報 ・読者のページ 山好きさん、いらっしゃい! ・読者プレゼントページ ・バックナンバーと定期購読のご案内 ・山の招待状 永島俊介 ・読者プレゼント、おたよりの応募はこちら! アンケート応募用紙 西日本新聞社 編 128ページ/A4判変型/本体909円+税 ISBN978-4-8167-0975-3 C0075 2019年12月13日発行
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博多に強くなろう 北九州に強くなろう 100の物語 上巻
¥2,530
【博多・北九州の人間ドラマ凝縮。軽妙対談。当事者の貴重な証言も】 校閲担当者が「面白くって仕事にならない」と喜び嘆いた39年分の歴史対談集。ドラマ、伝説、怪人伝、古墳時代から近現代にいたるまで、興味深いテーマを100本収録。 愛嬌たっぷり、地域愛たっぷり、すらすら読めてジンとくる。 まさに、歴史historyは物語storyだ! 「博多に強くなろう」「北九州に強くなろう」は、昭和54年(1979)に西日本シティ銀行の前身の一つ・福岡相互銀行が創刊した小冊子です。「地域の歴史や文化について自ら学ぼう、そして多くの人にも知ってもらおう」と、さまざまなテーマを設けて専門家や郷土史家との座談会が行われました。軽妙な語り口の本文と、西島伊三雄さんのイラストや図版を多用した誌面は、深いうえにわかりやすいと好評。新しい号を心待ちにするファンも数多くいました。冊子の発行はその後、合併で誕生した西日本シティ銀行に受け継がれ、平成30年に通巻100号に達しました。 本書は39年・100号にわたる事業に敬意を表し、全話を上下巻に収録したものです。近現代のテーマでは直接の関係者による証言もあり、貴重な史料といえます。創刊の思いと同じく、本書が、私たちの足元を学ぶ機会となり、いまを生きるための一助となれば幸いです。 【上巻 博多篇】 チンチン電車と渡辺与八郎/巷説・遣唐使/博多祇園山笠/博多の豪商/黒田如水と長政/金印・名槍日本号・水牛の兜/仙厓さん/博多どんたく/大宰府/元寇/貝原益軒/博多方言/広田弘毅/福岡城/川上音二郎/城下町福岡の町並み/博多にわか/放生会/野村望東尼/戦国武将と博多/黒田長溥/博多の幽霊ばなし/小島与一/母里太兵衛/明石元二郎/釜屋惣右衛門/博多のごりょんさん/黒田騒動/伊藤小左衛門/福岡と文学/歩兵第二十四聯隊/児島善三郎/山崎朝雲・冨永朝堂/緒方竹虎/栗野慎一郎/菊竹六皷/博多の味/お櫛田さんと博多町人/中村ハル/博多駅物語/中村研一/博多こぼれ話/金子堅太郎/鴻臚館/C・K・ドージャー/大濠公園/中世の博多商人/中野正剛/東中州物語/展望、吉野ヶ里/加藤司書/福岡の野鳥/博多の禅寺/俳句、静雲・菁々子/福岡・北九州の女性/解放の父・松本治一郎/中村琢二/サザエさん物語/明太子誕生物語/夢野久作/頭山満 西日本シティ銀行 編 484ページ/B5判/本体2,300円+税 ISBN978-4-8167-0960-9 C0021 2018年11月22日発行
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博多に強くなろう 北九州に強くなろう 100の物語 下巻
¥2,530
SOLD OUT
【博多・北九州の人間ドラマ凝縮。軽妙対談。当事者の貴重な証言も】 校閲担当者が「面白くって仕事にならない」と喜び嘆いた39年分の歴史対談集。ドラマ、伝説、怪人伝、古墳時代から近現代にいたるまで、興味深いテーマを100本収録。 愛嬌たっぷり、地域愛たっぷり、すらすら読めてジンとくる。 まさに、歴史historyは物語storyだ! 「博多に強くなろう」「北九州に強くなろう」は、昭和54年(1979)に西日本シティ銀行の前身の一つ・福岡相互銀行が創刊した小冊子です。「地域の歴史や文化について自ら学ぼう、そして多くの人にも知ってもらおう」と、さまざまなテーマを設けて専門家や郷土史家との座談会が行われました。軽妙な語り口の本文と、西島伊三雄さんのイラストや図版を多用した誌面は、深いうえにわかりやすいと好評。新しい号を心待ちにするファンも数多くいました。冊子の発行はその後、合併で誕生した西日本シティ銀行に受け継がれ、平成30年に通巻100号に達しました。 本書は39年・100号にわたる事業に敬意を表し、全話を上下巻に収録したものです。近現代のテーマでは直接の関係者による証言もあり、貴重な史料といえます。創刊の思いと同じく、本書が、私たちの足元を学ぶ機会となり、いまを生きるための一助となれば幸いです。 【下巻 博多篇】 フォークの旗手と「照和」物語/檀一雄/大隈言道/福岡女子大物語/原田大六/「九州文学」を支えた群像/孫文と博多/野見山朱鳥/福本日南/平野国臣/謝国明/博多と北九州の文化サロン/稲光弥平/黒田藩、三百年物語/走れアロー号/西鉄ライオンズ/西島伊三雄/九州大学医学部の博士たち/筑紫万葉/後藤又兵衛 【下巻 北九州篇】 安川・松本家のひとびと/林芙美子の実説放浪記/杉田久女/小倉城物語/火野葦平/松本清張/平野遼/門司港レトロ/末松謙澄/源平合戦壇の浦/小倉日記時代の森鷗外/五市合併/櫓山荘をめぐる女人たち/八幡製鉄物語/剣聖武蔵と養子伊織/飴屋物語/佐藤慶太郎/藤田哲也/豪商と大庄屋の日記 西日本シティ銀行 編 480ページ/B5判/本体2,300円+税 ISBN978-4-8167-0961-6 C0021 2018年11月22日発行
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季刊のぼろ Vol.25(2019・夏)
¥1,019
SOLD OUT
特集は「みんなの(知らない)宝満山」 竈門神社への参拝など、多くの人がさまざまな目的で訪れる宝満山(福岡県太宰府市・筑紫野市)。 県内一の登山者数を誇る宝満山の魅力は、修験の山として積み重ねた奥深い歴史と、張り巡らされたルートの多様性にあります。 しかし、かつて山伏たちが歩いた宝満山の素顔を知る人は少なく、定番の正面登山道を往復する人がほとんど。今号では、多様なルートの中でも、特に登山者が少ない裏側にスポットを当て、山中に刻まれた修験の歴史や祈りの記憶をたどります。 ◆特集内容◆ ・追いかけて10時間 宝満山登山者インタビュー ・知ってるようで知らない 宝満山正面道トリビア ・深部をゆく 1.宝満川源流道 難路、険路の源流から三郡・宝満縦走路へ 2.提谷新道 幾多の滝に癒されて金ノ水へ 3.猫谷川新道 滝とゴルジュの渓谷美の道をたどる 4.カモシカ新道 苔むす巨岩が林立する大南窟をめぐって 5.河原谷・うさぎ道 難所ケ滝にイワタバコを探して ・古都と深い絆で結ばれた宝満山 森弘子さん ・七窟巡り ~新入社員が挑む究極の修験道~ ・異界へ続く道 羅漢道 ・宝満山ルートマップ ☆その他のコーナーも情報満載! ■第2特集 ようこそ! 五ケ山クロスへ ■Best Route In Summer 2019夏 「行縢山」(宮崎県) 「国見岳」(熊本県) 「黒木岳~一ノ宮岳~前岳~多良岳」(長崎県) 「小岱山」(熊本県) 「倉木山」(大分県) ■低山万歳! 「城山~金山~弥勒山」(福岡県宗像市) 「八幡岳」(山口県防府市) <新連載> ・ショット プロの一枚/こう撮ろう プロのアドバイス ・工夫が楽しい 山の山頂レシピ トマトカレー編 ・下山の愉しみ ふらり麓の味 福岡・太宰府 「梅園」の宝満山 ■連載コーナー ・これが私の山スタイル/テント編(坊がつるキャンプ場) ・転ばぬ先の知恵/プロガイド 徳永哲哉 ・すぐに使える小ネタ集 山のがめ煮 ・山の掟 ・Question 初めての富士山登山 ・書評 のぼろ図書館/「なんで山登るねん」高田直樹 著/高倉美恵 ・野の鳥小景/美しすぎるブッポウソウ ・コラム 矢野寛治+佐藤秀一の「峠の立ち休み」 ・九州のアウトドアイベント情報 ・読者のページ 山好きさん、いらっしゃい! ・読者プレゼントページ ・バックナンバーと定期購読のご案内 ・山の特等席 ユウスゲ咲き乱れる阿蘇高原/外西敬二 ・読者プレゼント、おたよりの応募はこちら! アンケート応募用紙 西日本新聞社 編 124ページ/A4判変型/本体926円+税 ISBN978-4-8167-0972-2 C0075 2019年6月14日発行
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博学博多200 増補改訂版
¥2,200
多くの読者に愛された“博多の事典”完全版!全200回の長期連載が1冊に。地元新聞社が作った貴重な《郷土事典》! ※連載期間:1997年1月~2013年9月 2007年に刊行した第1弾は連載120回分。本書は80回分を追加し計200回分の完全版! デザインを大幅リニューアル!読みやすく、欲しい情報が見つけやすくなりました。 *ジャンル別で分かる福岡・博多の歴史 〈歴史〉〈祭り〉〈人物〉〈神社仏閣〉〈工芸・芸能・文学〉〈施設〉〈風物・伝説・食べ物〉 調福男・渕浩子 著 西日本新聞トップクリエ 編 376ページ/B5判/本体2000円+税 ISBN978-4-8167-0881-7 C0020 2014年3月6日発行
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しあわせ農泊 安心院グリーンツーリズム物語
¥1,650
著者の宮田静一さんは、大分県宇佐市の安心院町グリーンツーリズム研究会会長。 グリーンツーリズムとは、農家に宿泊することで農村文化を体感してもらい、農家が現金収入を得る取り組み。高齢化が進む農村の新たな産業として注目されています。由布院市に隣接する中山間地に、ぶどう農家として入植した宮田さんが1996年に同研究会を立ち上げ、「安心院方式」と呼ばれる会員制農村民泊を始めました。 本書では「宿泊者専用の調理場は必要ない」とした大分県独自の規制緩和が後に国を動かした経緯や、農泊を体験した修学旅行生たちが、受け入れ先の家族と涙を流して別れる様子などを振り返りながら、バカンス法制定の実現に向けてグリーンツーリズムの普及に取り組む宮田さんと仲間たちの歩みを紹介します。豊かな生き方、幸せとは何かを、都会で暮らす現代人に問い掛けます。 宮田静一 著 242ページ/並製/四六判 ISBN978-4-8167-0815-2 C0036 2010年6月8日発行
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季刊のぼろ Vol.23(2019・冬)
¥1,019
SOLD OUT
冬号(Vol.23)の特集は 「冬山に華を探して」 ~雪景、氷景、芽吹きの花々と出合う~ 澄んだ青空を背に光る、霧氷の華。渓谷の奥では滝が凍って景観をつくり、洞窟の水の滴りは「氷筍」となって目を楽しませてくれます。茎の根元からあふれた水分が、花びらのような形に凍る「シモバシラ」には、特にご注目を。 不思議な形、氷の芸術を追いかけた写真満載の特集です。 また、2月中旬からほころび始めるフクジュソウやセリバオウレン、スイセンといった、色が美しい花々も取り上げます。それぞれの山へのルートも紹介。 「花」と「華」を探して、今年の冬も山へ出かけよう。 ◆特集内容◆ ・グラビア 雪山という舞台でなにかが始まる予感…。 ・霧氷とシモバシラの名峰を訪ねて 白髪岳/熊本県あさぎり町 ・福岡市近郊で楽しむ雪山万華鏡 雷山/福岡県糸島市 ・珍しい氷筍とフクジュソウに逢いにゆく 岩宇土山/熊本県八代市 ・Instagramで募集しました 読者が撮った『感動の1枚』 ・九州には自生しないはずの植物を巡って 四王寺山/福岡県太宰府市 ・冬から春へ。狭間の季節に咲く華を訪ねて 笠山/山口県萩市 ・INTERVIEW 木原周子さん 写真好きで山にどっぷりはまっている 女性ハイカーに聞く雪山の魅力 ・INTERVIEW 藤田佳代さん くじゅうネイチャーガイドクラブの 人気ガイドに聞く雪山の魅力 ☆その他のコーナーも情報満載! ・巻頭インタビュー 山と人の道しるべ/鍬田裕一さん ・これが私の山スタイル/ミニポーチ・サコッシュ編 ・そうだ!読者に会いに行こう。山好きさん、こんにちは ■Best Route In Winter 2019冬 「十種ケ峰」(山口県) 「皿倉山~権現山~帆柱山~花尾山」(福岡県) 「紫尾山」(鹿児島県) 「雲ケ岳~御許山」(大分県) 「地蔵岳」(宮崎県) 「牛深三山」(熊本県) ■連載コーナー ・転ばぬ先の知恵/プロガイド 徳永哲哉 ・すぐに使える小ネタ集 山のがめ煮 ・山の掟 ・Question 雪山運転のコツは? ・ネイチャーフォト即効講座 「のぼろ編集部」ならこう撮る! ・コラム だれかと歩けば 野島智司の”感”世界 ・書評 のぼろ図書館/「渡りの足跡」梨木果歩 著/高倉美恵 ・野の鳥小景/腹ばいになって撮ったハギマシコ ・コラム 矢野寛治+佐藤秀一の「峠の立ち休み」 「アイゼンかつら」 ・コラム 野仏はささやく 「雪の野仏に思いは募れども…」 ・九州のアウトドアイベント情報 ・読者のページ 山好きさん、いらっしゃい! ・読者プレゼントページ ・山の特等席 荘厳なる氷瀑、落水ノ滝/外西敬二 ・読者プレゼント、おたよりの応募はこちら! アンケート応募用紙 西日本新聞社 編 120ページ/A4判変型/本体926円+税 ISBN978-4-8167-0962-3 C0075 2018年12月14日発行
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博多祇園山笠大全
¥1,650
SOLD OUT
「山笠のぼせ」「山笠ファン」必携ガイド。 歴史やしきたり、各行事の意味、用語を、約300点の写真・図で読みやすく解説! 山笠の先輩が若手に贈る手引書として、また、福岡を離れた友人へのお土産などにも最適。 地元新聞社と福岡市博物館が共同編集!山笠記者歴35年の元新聞記者が監修しています! 西日本新聞社・福岡市博物館 編 保坂晃孝 監修 博多祇園山笠振興会・櫛田神社 協力 160ページ/B5判変型 ISBN978-4-8167-0874-9 C2039 2013年11月3日発行
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随筆集 柚子は九年で
¥1,650
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曙光の人もある。夜陰を照らす月のごとき、脇役の人生もある。 「私は歴史の敗者を描きたい。彼らの存在に意味はなかったのかと」 50歳で創作活動に入り、アラカン世代で直木賞を受賞した歴史・時代小説家、初めての随筆集。 ひたむきに生きる人々の姿を、和歌や漢詩を引用しながら香り高く描いた作品がファンを広げている葉室麟氏。 小説のモデルとなった人物や、敬愛する作家、自身の読書遍歴、50代で創作活動に入った思いなどをつづった。 直木賞受賞後に書かれた随筆のほか江戸時代の福岡・博多を舞台にした短編小説「夏芝居」も収録。 以下、本文より抜粋。 「自分の残り時間を考えた。十年、二十年あるだろうか。そう思った時から歴史時代小説を書き始めた。老いを前にした焦りかとも思ったが、二度とあきらめたくはなかった。 『蜩ノ記』の主人公もいのちの時間を十年と区切られている。 しかし、限られた時間であろうと、生の深まりは得られるのではないかと思い、物語を紡いだ。」 葉室麟 著 200ページ/四六判/上製 ISBN978-4-8167-0848-0 C0095 2012年4月20日発行
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明専会100年の群像
¥1,650
まもなく創立100周年を迎える、九州工業大学(北九州市)の同窓会「明専会」。 会員は3万3千人以上にのぼります。本編では、創学者5名と卒業生45名の生い立ちや人柄などをエピソードを交えながら紹介。 社会に影響を与えた、偉大な功績を掘り起こす内容となっています。 一般社団法人明専会 編 A5判/232ページ/本体1,500円+税 ISBN978-4-8167-0897-8 C0050 2015年4月24日発行
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西日本人物誌(20)柳原白蓮
¥1,650
西日本人物誌シリーズの第20巻として、「柳原白蓮(びゃくれん)」(井上洋子著)を刊行しました。 「筑紫の女王」と称された美貌の歌人、柳原白蓮(1885-1967)の波乱に満ちた生涯を情感あふれる歌と合わせてひもときます。 白蓮は、大正天皇のいとこで華族。25歳年上の炭鉱王、伊藤伝右衛門と結婚。福岡県・飯塚で10年間を過ごしますが、前代未聞の公開絶縁状を新聞紙上で突きつけ、法学士宮崎龍介と出奔、大正の世に女性の自立を問い掛けました。 出奔後の娼妓(しょうぎ)支援、宮崎家の一員としてのアジアとのつながりなど、あまり知られていなかった白蓮の横顔も描きます。 井上洋子 著 268ページ/四六判/並製 ISBN978-4-8167-0833-6 C0023 2011年10月15日発行
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季刊のぼろ Vol.12(2016・春)
¥1,019
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春号(vol.12)の特集は「列車で山へ」 九州の山に登る際、アクセス手段の多くが車。早く山に入ろうとするあまり、道中に見過ごしているものがたくさんあるのでは…。ならば、車を置いて出かけよう。旅といえば列車だ! 今号の特集は山だけでなく、登山口までの道中や山麓の魅力を紹介。山のとりつきまでをひとつの旅として楽しみましょう。 ☆その他のコーナーも情報満載! ■ベストルート スプリング 春の花に出逢える山を紹介。 「お姫山~五葉岳~兜巾着岳」(宮崎県日之影町) ※ブナの三差路周回ルート 「京丈山」(熊本県八代市) ※八軒谷ルート&ワナバノ谷ルート 「カラ迫岳」(福岡県八女市)周回ルート 「次郎丸嶽」~「太郎丸嶽」(熊本県上天草市) ※住吉神社変則周回ルート 大船山(大分県竹田市)※今水周回ルート ■人気コーナー「低山万歳!」 荒滝山~日ノ岳(山口県/宇部市) 花尾山(鹿児島県/鹿児島市) ■特別インタビュー 「山のお姉さん」 パタゴニア福岡の石津玉代さんに聞く、 「山」そして「歩く」ということ ■特別企画 「ホームグラウンドにしたい山」 雁回山を歩こう!(熊本県) ■その他の連載コーナー ・山と人をつなぐおはなし「yama note」 ・西日本新聞社アーカイブでたどる 「思い出の平尾台」 ・「転ばぬ先の知恵」 ・「今日も野鳥を友に」 ・ネイチャーフォト即効講座 「のぼろ編集部」ならこう撮る! ・「山の掟」遭難事故を教訓として ・「のぼろ図書館」 ・読者のページ「山好きさん、いらっしゃい!」 ・「くじゅう朝な夕な」 ・「九州のアウトドアイベント」 ・「九州・山口 山開きカレンダー」 ・短編ミステリー小説「無人駅の全裸男」 ・アンケート応募用紙 ・「山の特等席」シャリンバイ咲き誇る磯間嶽 西日本新聞社 編 144ページ/A4判変型/本体926円+税 ISBN978-4-8167-0917-3 C0075 2016年3月18日発行
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文芸 博多なぞなぞ
¥1,100
「驚きました。こんなに知的で、くすっと笑える『なぞかけ』があったなんて。さすが博多は芸どころ。絶やさないよう頑張って、保坂さん!」(お笑い芸人・ねづっちさん)※オビより 収載した筆者、若久亭団地(雅号)さんの句。 鳥の法廷 とかけて 焼いてる最中のパン ととく こころは 生地が膨張しとる(キジが傍聴しとる) 鳥肌 とかけて 人気歌舞伎役者のそろい踏み ととく こころは 観劇に続々と来とる(感激にゾクゾクときとる) 大正から昭和初期にかけて楽しまれた「博多なぞなぞ」。戦局悪化とともに自然消滅したが、名人と言われた石田庄平さんのご子息とフクニチ新聞が協力し、昭和55年から『博多なぞ』欄を設け復活させた。著者は欄を担当した元新聞記者。現在も博多謎々の会会員として活動を続けている。 本書には、自身の15年の句および大正・昭和の名句紹介のほか、作句のコツ、文献等で検証したなぞなぞの歴史をたどる。 博多なぞなぞは、「なぞかけ」と呼ばれる三段なぞや「博多にわか」と違い、こころが複数(2カ所以上)かかり、二つの文意が離れているほど秀句とされる。難易度は高いが、博多部の粋や笑いや博多ことば、世相(風刺)を伝える貴重なご当地文芸。 「政治や社会などが袋小路にあって、笑いが少ない現代の日本社会。大笑いでなくとも、ニヤリとしていただけるだけでも、筆者の喜びとするところだ。」(筆者) 「2カ所以上かけて、しかも博多弁を盛り込む!? これは難しい!『ここまで追い込みますか!』ってびっくりしましたよ(笑)。ご当地文芸を継承すべく出版されることも素晴らしいですね。じっくり読んじゃいました。『博多なぞなぞ』面白い!」(お笑い芸人・ねづっちさん)※オビより <著者紹介> 1942 年福岡市生まれ。同志社大卒。フクニチ新聞記者、佐賀新聞論説委員、西日本新聞編集企画委員。在職中から博多を重点的に取材。現在も郷土史研究に従事。博多を語る会、博多謎々の会、叢匠会会員。 編纂・執筆に『博多祇園山笠振興会記念誌(30、40、50、60 周年)』。 著作に『おっしょい!山笠 石橋清助聞書』、共著に『博多 旧町名歴史散歩』『博多祇園山笠大全』(いずれも西日本新聞社刊)など。 保坂晃孝 著 176ページ/A5判/本体1,000円+税 ISBN 978-4-8167-0978-4 C0076 2020年1月1日発行
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筑紫万葉 恋ひごころ
¥1,540
★★万葉集 巻五 大伴旅人邸で催された梅の花の宴についても触れています。★★ 大伴旅人や山上憶良らが九州・大宰府で詠んだ歌を大胆に意訳。8世紀を生きた人々の本音を現代文学として読み直したエッセイです。 2016年に西日本新聞文化面連載の「万葉びとの筑紫」を加筆修正したもの。 いまを楽しもうぞ。 宴を楽しもうぞ。 それが“生きる”ということだ ー万葉集は人生讃歌 いわば奈良時代の“歌謡大全集”なんよー(著者) 歌い、笑い、酒に酔い、遠くの友や、妻を想って涙する 人のこころってかわらないもんだなぁ はるか1300年前の歌なのに 【著者紹介】 上野誠 1960年福岡県生まれ。福岡大学附属大濠高校卒業。國學院大學大学院文学研究科博士課程後期単位取得満期退学。博士(文学)。 現在、奈良大学文学部教授(国文学科)、国際日本文化研究センター客員教授。研究テーマは、万葉挽歌の史的研究と万葉文化論。第12回日本民俗学会研究奨励賞、第15回上代文学会賞受賞。歴史学や考古学、民俗学を取り入れた万葉研究で、学会に新風を送っている。 『魂の古代学 問いつづける折口信夫』(新潮選書、第7回角川財団学芸賞受賞)、『大和三山の古代』『万葉びとの宴』、小説『天平グレート・ジャーニー 遣唐使・平群広成の数奇な冒険』『遣唐使 阿部仲麻呂の夢』など著書多数。オペラ『遣唐使~阿部仲麻呂』の脚本、朗読劇『額田王と吉野』の執筆も手がけた。 ◎上野誠の万葉エッセイ http://www.manyou.jp/ 【装画・挿画・扉題字】 田口順二 1964年熊本県生まれ。中学校美術教諭。北九州市立美術館、旧百三十銀行ギャラリー(北九州市)、トライギャラリー(東京)などで個展。北九州市八幡東区在住。著書に「理解フノー」(遠藤哲夫との共著/港の人)がある。美術同人誌「四月と十月」同人。 上野誠 著 144ページ/四六判/本体1,400円+税 ISBN978-4-8167-0936-4 C0095 2017年5月1日発行