西日本人物誌シリーズの第20巻として、「柳原白蓮(びゃくれん)」(井上洋子著)を刊行しました。
「筑紫の女王」と称された美貌の歌人、柳原白蓮(1885-1967)の波乱に満ちた生涯を情感あふれる歌と合わせてひもときます。
白蓮は、大正天皇のいとこで華族。25歳年上の炭鉱王、伊藤伝右衛門と結婚。福岡県・飯塚で10年間を過ごしますが、前代未聞の公開絶縁状を新聞紙上で突きつけ、法学士宮崎龍介と出奔、大正の世に女性の自立を問い掛けました。
出奔後の娼妓(しょうぎ)支援、宮崎家の一員としてのアジアとのつながりなど、あまり知られていなかった白蓮の横顔も描きます。
井上洋子 著
268ページ/四六判/並製
ISBN978-4-8167-0833-6 C0023
2011年10月15日発行