婦人の新聞投稿欄「紅皿」集 戦争とおはぎとグリンピース
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戦中戦後を生きた女性たちの日常が伝わる投稿集です。本紙で60年以上続く女性投稿欄「紅皿」に眠っていたものを掘り起こしました。
投稿欄は敗戦から9年後の1954(昭和29)年、高度経済成長期の幕開けとともに始まりました。およそ600文字という制限の中で、女性たちは日々の喜びや悲しみを表現力豊かにしたためていきます。
この本の編集にあたり、欄開設から10年間に寄せられた3千を超える物語に目を通しました。戦争に関連する言葉「空襲」や「赤紙」、「引き揚げ」、「特攻」、「戦死」…などが載った投書を選り分け、300余りにのぼったその中から、当時の空気やにおいが伝わるような名文42編を掲載しています。
戦地から戻る息子をおはぎを抱えて待つ母親、配給された古い鍋に残る母の思い出、貧しい暮らしの中に親子で見つけたささやかな喜び…。そこには、当たり前の日常を送るという幸せを諦めず、理不尽な現実に向き合う女性の姿が描かれています。
当時は10代、20代の投稿者も多く、きっと今の同世代にも響いてくれるのではないかと思います。
当時の人々にとっては、誰しも経験した話です。しかし、戦後70年を過ぎて振り返ると、普段の生活の中に「戦争があるという異常」が際立ちます。一度立ち止まって考えるべき今だからこそ、読んでほしいノンフィクションです。
西日本新聞社 編
216ページ/四六判/本体1,400円+税
ISBN978-4-8167-0918-0 C0095
2016年5月25日発行
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