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随筆集 柚子は九年で

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 曙光の人もある。夜陰を照らす月のごとき、脇役の人生もある。
 「私は歴史の敗者を描きたい。彼らの存在に意味はなかったのかと」
 50歳で創作活動に入り、アラカン世代で直木賞を受賞した歴史・時代小説家、初めての随筆集。
 ひたむきに生きる人々の姿を、和歌や漢詩を引用しながら香り高く描いた作品がファンを広げている葉室麟氏。
 小説のモデルとなった人物や、敬愛する作家、自身の読書遍歴、50代で創作活動に入った思いなどをつづった。
 直木賞受賞後に書かれた随筆のほか江戸時代の福岡・博多を舞台にした短編小説「夏芝居」も収録。

以下、本文より抜粋。
 「自分の残り時間を考えた。十年、二十年あるだろうか。そう思った時から歴史時代小説を書き始めた。老いを前にした焦りかとも思ったが、二度とあきらめたくはなかった。
 『蜩ノ記』の主人公もいのちの時間を十年と区切られている。
 しかし、限られた時間であろうと、生の深まりは得られるのではないかと思い、物語を紡いだ。」

葉室麟 著
200ページ/四六判/上製
ISBN978-4-8167-0848-0 C0095
2012年4月20日発行

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